よくわかる!自動車保険を選ぶ際の注意点


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記名被保険者の選び方

保険契約時に記名被保険者を設定します。保険証券に氏名が記載されることから記名被保険者と呼ばれていますが記載されるのは1名だけで、単なる被保険者とはちょっと違います。

1.被保険者と記名被保険者との違い

記名被保険者の図

被保険者とは、保険の対象者のことです。対人賠償保険や対物賠償保険であれば、被害者に損害賠償金を支払うことになる損害賠償義務者が被保険者になります。人身傷害保険や搭乗者傷害保険であれば、交通事故で傷害を受ける恐れのある運転手本人や搭乗者が被保険者になります。車両保険であれば修理費用を支払う車両所有者(使用者)が被保険者になります。被保険者になる対象は、約款(やっかん 契約条項が書かれた冊子)や契約のしおり等に記載されています。

記名被保険者は、保険証券の記名被保険者欄に記載されます。記名被保険者の意味は、大方の保険会社では契約の車(被保険車)を主に運転する人のことです。ただし、保険会社によっては違う意味合いを含ませていることがあるので注意が必要です。たとえば、「主に運転する人、または車を自由に支配・使用する正当な権利を有する方」という会社もあります。

2.被保険者は、記名被保険者を大元に決まっていく。

記名被保険者の範囲の図

記名被保険者を大元に据えて賠償保険や人身傷害保険の被保険者の範囲が決まります。記名被保険者の配偶者、記名被保険者またはその配偶者の同居の親族、別居の未婚の子というように記名被保険者を元にして被保険者が決まっていきます。

3.記名被保険者の年齢は、保険料へ影響します。

事故率イメージの図

自動車事故の統計から事故を起こす頻度の高い年齢帯が読み取れます。以前は、若い人の事故率が非常に高かったようです。最近では、若い人の事故率が以前より低くなったようですが、全年齢層から見れば依然として一番高いです。また、少子高齢化の影響で高齢運転者の割合が増え、75歳以上の事故率が若干高くなっています。保険は、一部の人が得して一部の人が損をするということが無いように加入者の公平性が保たれています。事故を起こしやすい年齢帯の人が運転する車の保険料は高く設定され、事故の少ない年齢帯の人の場合は保険料が低くなります。

被保険者の中に若年層の人がいると保険料が高くなります。更に、記名被保険者が若年層の場合に高くなるようです。なお、保険会社により年齢別の保険料設定の匙加減(さじかげん)が異なるので複数社の見積もりを取ることが保険料の負担を減らすことにつながります。

4.記名被保険者の選び方

家族の中で誰を記名被保険者にするかで保険料が違ってきます。たとえば、夫婦と同居の子(同居の親族)で構成される世帯であれば、保険料の高い若い人よりも保険料の安いご両親のどちらかが記名被保険者になった方がいいです。

ここで、問題となるのが記名被保険者の定義です。主に運転する人と定義される保険会社の場合は、主に運転するのが子供なら告知義務違反となります。告知義務違反がある場合は、最悪の場合、保険金が支払われません。上で述べたような主に運転する方、または車を自由に支配・使用する正当な権利を有する方という会社ならご両親が記名被保険者であっても告知義務違反にはなりません。

実際のところ、保険会社は、主に運転する人が誰なのかを調べるのは困難なようです。しかし、約款で記名被保険者の定義付けがされていて保険料に差をつけている以上、保険契約締結時の告知義務違反が証明できるなら保険金が支払われない恐れも考えられることです。明らかにうそと分かるような記名被保険者の設定は避けた方が良いです。家族の中で主に運転する人が微妙な差であれば問題なさそうですが、契約時にコールセンターに状況を言って判断を仰いだほうが賢明です。回答は出所の分かる書面でもらっておくことが肝心です。