よくわかる!自動車保険を選ぶ際の注意点


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修理費の損益分岐点

1.まずは、事故時の基礎知識を知ってください

(1)事故を起こしたら、保険会社に連絡

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車両保険に入っていて、いざ修理が必要になった時に、はたと考え込むことがあります。保険を使って修理すると等級がダウンして保険料が高くなるけど、保険を使わずに自費で修理するのとどっちが得なのかな? と。

事故を起こした場合は、まず保険会社のコールセンターに連絡して今後の指示を仰ぎます。その流れの中で見積もりが出た段階で、保険を使うのと使わないのとでどっちが得か教えてもらってから、使うかどうするかの判断をすることになります。

(2)任意保険を使った時の等級ダウンは3種類

任意保険加入者の公平性を保つため任意保険を使わない人の保険料は安く、事故を起こしやすい人の保険料は高く設定しています。初めて保険に入るとノンフリート等級6等級からスタートし、保険事故が無ければ1年に1等級ずつ上がっていき最高20等級まで上がります。逆に保険事故を起こすと等級が下がります。最低が1等級です。保険事故は次の3つに別れます。詳しくは等級がダウンする保険事故の種類をご参照下さい。

  1. ノーカウント事故

    人身傷害保険・搭乗者傷害保険・無保険車傷害事故・ファミリーバイク特約・弁護士費用のみ支払いの事故。

  2. 1等級ダウン事故

    盗難、いたずら、火災、爆発、水害、小石の飛来による窓ガラスの破損。

  3. 3等級ダウン事故

    ノーカウント事故・1等級ダウン事故以外の事故。

等級ダウンと同時に割引率・割増率が事故有係数に移行します。事故有係数が適用される期間は、1等級ダウン事故は1年、3等級ダウン事故は3年です。事故有係数が適用されている期間中に再度保険事故を起こすと期間が上乗せされ最高6年間まで延長します。

(3)任意保険の対人・対物賠償保険を使えば3等級ダウンだ

任意保険の対人賠償保険や対物賠償保険を使えば、車両保険を使う使わないに関わらず3等級ダウンが決まります。任意保険を使うことなく自賠責保険(対人賠償)だけで賠償金が支払えれば任意保険は使っていないので等級ダウンはしません。


2.ここから修理費の損益分岐点の説明です。車両保険を使うべきか使わざるべきか?

車両保険の損益分岐修理費シミュレーションの説明を兼ねます。)

概要は、車両保険を使った時の出費合計と使わなかった時の出費合計の比較差がゼロになる点(修理費価額)が分岐点です。

(1)保険を使った時の出費合計を計算

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3等級ダウン事故で保険を使えば元の等級に戻るまで4年間かかります。保険を使わなければ4年後には現在等級よりプラス4等級していますから上限等級の20等級になるまでは常にこの差は埋まりません。ここでは、簡便に4年間の保険料を積算します。

2つ目の出費は、車両保険の自己負担額(免責額)です。この2つが保険利用時の出費です。

(2)保険を使わない時の出費を計算

通常の保険料(無事故係数適用)です。ここでは、上にあわせて4年間の保険料の合計と自費で出す修理費の積算をします。

(3)出費の差額が修理費の損益分岐価額

保険を使った時の出費と使わなかった時の出費の差額が損益分岐の価額となる修理費に当ります。この分岐価額より高い修理費なら保険を使った方がお得になると考えられます。

このシミュレーションは、現在の等級と保険料から割引前保険料を推計しています。その他の誤差も有るのであくまで参考にとどめてご利用ください。

3.車両保険を使うか使わないかの判断

任意保険の対人・対物賠償保険を使うのが決定しているなら車両保険のことで悩む必要はありませんが、車両保険だけを使う場合は、使う使わないのどっちがお徳かを考えた方がいいです。また、金銭的な面からだけでなく自動車保険の更新を拒否されないような面からの考慮も必要です。

ノーカウント事故で車両保険を使う分には、等級ダウンしませんから自己負担額以上の修理費なら使った方がお得です。ただし、ノーカウント事故であっても利用頻度が普通では考えられないほどならモラルハザードの観点から何らかの注意指摘を受けるかもしれません。

ノーカウント事故や1等級ダウン事故は、あまり無くて事故のほとんどが3等級ダウン事故なんですが、損益分岐価額以上の修理費ならとりあえずは、車両保険を使った方が金銭的にはお得です。ただし、自動車保険の更新を拒否されないような面からは別問題です。両方を良く考えての自己判断が必要です。