よくわかる!自動車保険を選ぶ際の注意点


Home  > ちしき  > ノンフリート等級制度について

この見出しのイメージ図

ノンフリート等級制度について

ノンフリート契約では、等級制度によって保険料負担の公平性が保たれています。事故等で保険を使った人の保険料は高く設定され、保険を使わなかった人の保険料は安く設定されます。

1.ノンフリート契約とフリート契約

9台以下の図

ほとんどの個人の方が入っている自動車保険はノンフリート契約になります。車の所有・使用台数が10台以上になるとフリート契約をすることになります。

フリートという言葉の意味は、船隊・飛行機団・全車両などの意味があり、ノンフリートがその否定形ですから隊・団をなさない規模かと思われます。自動車保険での意味は、単に台数だけの括(くく)りです。

(1)ノンフリート契約とは

等級ダウン事故の図
  • 9台以下の車やバイクを所有・使用する方を対象にした自動車保険契約です。
  • 保険料の割引増率は、1等級~20等級の等級区分と事故有係数適用の有無、および事故有係数の適用期間(最長6年)で決まります。
  • 保険事故が無いまま契約更新を迎えると1等級上がります。
  • 保険事故が有ると等級が下がります。(1等級ダウン事故、3等級ダウン事故、ノーカウント事故の3種類があります)
  • 通販型の保険は、ノンフリート契約を扱います。

(2)フリート契約とは

  • 10台以上の車やバイクを所有・使用する方を対象にした自動車保険契約です。
  • 保険料の割引増率は、契約ごとに審査され決まります。

2.ノンフリート契約

(1)新規契約

6等級スタートの図
  • 初めての自動車保険、2台目以後(増車)の自動車保険

    6等級からスタートします。

  • 11等級以上の方が増車する場合

    一定の条件を満たすことで7等級からのスタートします。(複数所有新規割引(セカンドカー割引)

次の表は、新規契約時の6等級・7等級の割増引率表です。下方の継続用の表は年齢区分が無くてすっきりしています。新規契約は、初めての保険加入でリスク予測の材料が無いため年齢で細分化して割増引率を出しています。
等級係数
(新規契約の場合)
等級 条件 割増引率
全年齢補償 +28%
21歳以上補償 +3%
26歳以上補償 △9%
年齢条件対象外 +4%
全年齢補償 +11%
21歳以上補償 △11%
26歳以上補償 △40%
年齢条件対象外 △39%
年齢条件対象外とは、年齢条件の対象車種となる自家用乗用車等を除く車種を指します。

(2)継続契約の等級と割増引率

2012年4月にノンフリート等級制度が新制度になりました。改定の理由は、事故が起こるリスクは、無事故契約者と事故有り契約者とでは差があり、その差で生じる保険料負担の不公平さを解消するためです。

2012年4月から1年の周知期間と2年の経過処置期間を設け段階的に見直されています。前契約に事故が無い場合は無事故係数が、事故が有る場合は事故有係数が適用されるようになりました。

改定後の等級係数
(継続契約の場合)
等級 無事故係数 事故有係数
+64%
+28%
+12%
△2%
△13%
△19%
△30% △20%
△40% △21%
△43% △22%
10 △45% △23%
11 △47% △25%
12 △48% △27%
13 △49% △29%
14 △50% △31%
15 △51% △33%
16 △52% △36%
17 △53% △38%
18 △54% △40%
19 △55% △42%
20 △63% △44%
(注)継続契約で1等級から6等級になるのは、事故経験者だけですから係数の細分化はされません。

①等級ダウン事故の種類

車両保険や対人・対物賠償保険を使うとノンフリート等級がダウンします。ほとんどの事故は3等級ダウンです。

  • ノーカウント事故

    人身傷害保険と搭乗者傷害保険のみ支払いの事故等。ファミリーバイク特約・弁護士費用のみ支払いの事故等。

  • 1等級ダウン事故

    盗難、いたずら、火災、爆発、水害、小石の飛来による窓ガラスの破損等。

  • 3等級ダウン事故

    ノーカウント事故・1等級ダウン事故以外の事故。

②事故有係数適用期間について

事故有係数適用期間は、3等級ダウン事故1件に付き3年、1等級ダウン事故1件に付き1年です。適用期間積算の上限は6年です。

事故有係数適用期間の図

(3)前契約の等級を引継ぐ期間

継続忘れの図

契約期間の終了日、あるいは解約日から一定の期間は、前の等級を引継げます。うっかりミスで契約の継続を忘れた場合にはありがたい制度です。

事故多発で等級が低くなった場合に、誰でも思いつくのが他社で期間をあけて新規契約をすれば気付かれず6等級スタートが出来るかも?ですが、甘くは無いです。一定期間中に契約すると前の契約情報を踏襲した等級になります。

  • 契約期間の末日または解約日の翌日から7日以内 (他社からの切替え契約を含む)

    通常の更新が出来ます。前契約の等級に1等級プラスされます。事故有係数適用期間があれば1年マイナスされます。

  • 契約期間の末日または解約日の翌日から7日超え13か月以内 (他社からの切替え契約を含む)

    原則7等級以上(割引等級)の引継ぎは出来ません。事故有係数適用期間の1年マイナスはされません。
    6等級以下(割増等級)は引継がれます。

  • 契約期間の末日または解約日の翌日から30日以内(会社によりそれ以上も )(同じ保険会社での継続に限る)

    一定の条件の元での更新が出来ます。期限を30日までとする特約を自動付帯で付けている損保会社も多くあります。

(注)等級を引継げる期間は、会社によって異なる事もあります。

(4)中断証明書がある場合は、同じ等級でのスタートができます。

廃車や譲渡や海外渡航などで自動車を手放された場合や車検証が切れた場合などに保険契約を一時的に中断(最長10年)することが出来ます。中断後の新たな契約は、中断前の等級や事故有係数適用期間等を引き継ぎます。

中断証明書の発行は、次契約の等級が7等級以上である事などの要件があり、発行期限は、契約の中断日の翌日から13か月以内です。