よくわかる!自動車保険を選ぶ際の注意点


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搭乗者傷害保険

1.搭乗者傷害保険とは

自動車事故で傷害(ケガ・後遺障害・死亡)を負った場合に支払われる保険です。
死亡時には契約した保険金額全額が支払われ、後遺障害時には障害の等級による規定額が支払われ、けがに対しては部位別・症状別の規定額が支払われます。実際の損害額とは関係なく一定額が支払われることになります。

契約できる(死亡時の)保険金額が1,000万円から3,000万円(会社によって契約金額に違いがあります)程度と小さいです。ケガや後遺障害で支払われる金額も小さいです。

損害賠償保険ではないので過失割合での相殺はされません。過失相殺された損害賠償保険の上に搭乗者傷害保険が乗っかるイメージです。イメージは、次のような図になります。


a.相手車のある事故の場合 (過失割合4対6(自分対相手)、搭乗者傷害保険1千万円の場合)
支払いの説明図

b.相手方のいない事故の場合 (搭乗者傷害保険1千万円の場合)
自損事故傷害保険が自動付帯されている場合)
支払いの説明図

補償される人

  1. 被保険自動車(ご契約の自動車)の搭乗者全員が補償されます。(被保険者に含まない者を除く)

2.何のために必要か

自分を含めて自分の車の搭乗者全員の傷害(ケガ・後遺障害・死亡)を補償するために必要です。損害額の程度により補償不足になることもあれば補償過剰になることもあります。

具体的には、契約保険金額が1千万円なら、死亡時に1千万円が、後遺障害時には後遺障害等級に応じた係数(1等級100%から14等級4%)を契約保険金額1千万円に乗じた金額が、負傷には医療保険金が部位別・症状別に規定の額が支払われます。

3.契約する保険金額の考え方

実際の損害額に対して保険金が不足すると困る場合は、人身傷害保険で実際の損害額に対しての備えをすることが必要です。人身傷害保険と搭乗者傷害保険の両方に入ると実際の損害額にプラスして搭乗者傷害保険の保険金が入るので焼け太りになる感じです。

人身傷害保険に入らない場合は、必ず搭乗者障害保険へ加入して搭乗者全員の最低限の補償を確保することをオススメします。

4.保険金が支払われる場合

  • 保険金は、被保険自動車に搭乗中の人が急激かつ偶然な外来の事故によって身体に傷害(ガス中毒を含む。)を被った場合に支払われます。
    • 被保険自動車の運行に起因する事故
    • 被保険自動車の運行中の次の事故
      • 飛来中または落下中の他物との衝突
      • 火災または爆発
      • 自動車の落下

5.保険金が支払われない場合

  • 被保険者の故意、重大な過失による損害の場合。
  • 被保険者の無免許運転、酒酔い運転、麻薬等運転による損害の場合。
  • 被保険者の無断借用中の損害の場合。
  • 後遺障害を裏付ける医学的他覚所見のない場合。
  • 自殺行為、犯罪行為、闘争行為による損害の場合。
  • 保険金受取人の故意、重大な過失による損害の場合は、その者への支払いはありません。
  • 戦争、暴動、地震、噴火、津波、核燃料物質等による損害の場合。
  • 競技、曲技、試験使用の場合。
  • 被保険自動車に危険物を業務として積載すること、または、危険物を業務として積載した自動車を牽引することにより生じた損害。

6.搭乗者傷害保険で支払われる保険金

1回の搭乗者傷害保険につき被保険者1名ごとに支払われる保険金額は次の通りです。

医療保険金
  1. 部位・症状別に応じて規定の額

    (例 頭部打撲5万円、頭部挫創10万円等)

後遺障害保険金
  1. 計算式 後遺障害保険金=保険金額×等級別支払割合(4%から100%)

    (例.契約保険金額が1千万円の場合、1等級(100%)は1千万円。14等級(4%)は4万円)

死亡保険金
  1. 契約保険金全額

補償的には人身障害保険の方が充実しています。生命保険や医療保険などで総合的な補償がちゃんと設計されていれば人身傷害保険に加入しなくても搭乗傷害保険だけで大丈夫と考えられます。しかし、たいていの場合、不十分なようですから搭乗者傷害保険よりも人身傷害保険を優先させた方がよろしいと思います。どちらかというと人身傷害保険に加入して搭乗者保険にも加入するというのがベターです。


搭乗者障害保険の重要な用語


被保険者

被保険自動車の正規の乗車装置またはその装置のある室内に搭乗中の者。

次のものは被保険者に含まない

極めて異常かつ危険な方法で搭乗中の者
業務として被保険車を受託している自動車取扱い業者